サンディスク株式会社 社長からのメッセージ

代表取締役社長小池淳義
サンディスク株式会社は、米国サンディスク社の全額出資日本法人として1992年に設立されました。本社を東京都港区に置き、三重県四日市で、東芝と共同出資の大規模な工場を稼働しています。従業員は約300名です。
東芝四日市工場
日本法人の役割は、大きく三つに分けられます。その一つは、フラッシュメモリーを日本で製造すること。日本の最先端技術と優秀な技術者を活用するためのサンディスクの世界戦略の一つです。米国とイスラエルのサンディスクの技術者約1,000名の支援を受けて日本人の技術者約200名が四日市工場でフラッシュメモリーの研究・開発・量産に取り組んでいます。

現在のフラッシュメモリーには約1センチ角のシリコンに何十億個ものトランジスター素子が配置されています。この10年間、ほとんど1年ごとに集積度を倍増してきました。これからも集積度を高め、多値化、すなわち大容量化を進めます。そして容量あたりの価格を下げて行きます。多値化技術はサンディスクの独壇場であり、この技術も含むフラッシュメモリーに関する特許を世界で500近く所有しています。特許収入はサンディスクの経営の安定に大きく寄与しています。

日本法人の二つめの役割は、サンディスクの未来の製品のビジョンを見つけることです。先進のデジタル製品は日本で生まれます。数多くのデジタル製品メーカーが切磋琢磨しています。デジタルカメラは日本のメーカーが、世界の大部分を供給しています。デジタルビデオカメラもしかり。ゲーム機もそうです。携帯電話でテレビ番組を見たり録画したりする発想は日本独特のものでしょう。サンディスクが提供する高性能コンパクトフラッシュカード、SDカード、メモリースティック、USBフラッシュメモリーなどは、これらのデジタル製品の性能と機能を大きく高めます。同時にサンディスクは未来の先進デジタル製品の発想と要求を、日本のメーカーと厳しい目を持つ日本の消費者から、直接、手に入れることができます。
ソリッドステートドライブ(SSD)
日本法人の三つめの役割は、サンディスクの製品を日本市場で販売することです。フラッシュメモリーカードの一般消費者向け販売に力を注いでいます。お陰様でサンディスクのブランド名も定着しつつあり、お客様が自ら当社製品を選んでいただけるようになりました。また、カメラ、パソコンなどのデジタル機器メーカーに、組み込み用の製品を販売しています。2~3年後にはパソコンなどのハードディスクドライブを代替するソリッド・ステート・ドライブ(SSD)の市場が大きく開花すると期待されており、法人営業も当社の大きな販売戦略の一つとなります。高信頼性と開発から納入までのスピードを武器にこの市場でも更に頑張りたいと思います。

前述したSSDは、大容量のフラッシュメモリーを使用する当社の戦略的製品です。SSDは可動部分が無いデータストレージで、衝撃に強く、軽く、読み書きの速度が速く、信頼性が高く、省電力です。すでに低価格のネットパソコンにはよく使われています。私たちも、現在、PC OEM向けにSSDを販売しています。今後、NANDフラッシュの価格の下落にともない、SSDの価格は大きく下がります。するとデータストレージとして圧倒的な強みを持つSSDは市場を席巻することになるでしょう。サンディスクは、ここでも、高性能フラッシュメモリー、その性能を最大限に引き出すコントローラー、最終SSD製品まで一貫して自社管理することにより、パソコンメーカーへのOEM製品として、より高性能で、より安いSSDを、より早く提供できます。

半導体製品にはインテルに代表されるCPU、日本のエルピーダが有力企業であるDRAM、日本のルネサステクノロジのマイコンなど、用途に応じて、幾つもの種類があります。その中で、デジタル製品への新しい用途が次々と開発され、今後市場が継続的に大きく広がるのはフラッシュメモリーであると私は考えております。フラッシュメモリーカードとその技術において世界No. 1企業であるサンディスクは、未来へ向けて躍動を続けます。
サンディスク株式会社
代表取締役社長 小池淳義